『戦争まで―歴史を決めた交渉と日本の失敗 ―』加藤陽子著 朝日出版社刊 2016 年 8 月 第1版

この著者加藤さんの前に文庫で入れていただいた 本は「それでも、日本は『戦争』」を選んだ」(小 林秀雄賞を受賞)で、今度の本はその続きと言っ て良いでしょう。 この本は中学・高校の生徒を集めて、加藤教授が 対話しながら作った本で、いわば生徒参加の共同 作品。生徒の名前も公表されている。主題は、日 本が太平洋戦争に進み無残な敗戦になったそのき っかけとして、①満州国の建設に関するリットン 調査団は一体何だったのか、日本の対応はどうだ ったのか、②日本がドイツ・イタリアと三国同盟 を結んだのはどういうことだったのか、③太平洋 戦争の前の日米交渉ではどんなことがあったのか、 この重要な 3 点を徹底的に再調査してみよう、と いうことである。 この 3 点は実に日本の開戦と惨憺たる敗戦の最も 重要なきっかけであり、個人的にはかねてから最 大の興味を持っていたことなので、読んでみた。 学者だけに、すべてに裏付けが明確で、大いに参 考になった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください