猫のオキシトシン

冬の陽だまりの中、テミノがカタカタと風で揺れている。ふと引っ越し間もない頃を思い出す。
今は廃屋と化した病院の飼いネコであった野良猫のミーは。 高齢な女医の先生が亡くなった後、餌をやる人もいないまま野良猫になってしまいました。
自然豊かなこの地で台湾リスや残飯を漁って、たくましく暮らしているようでしたが、ある日我が家の庭先で口に何かを銜え転げまわっているミーを見ました、上顎に魚の骨が刺さってどうしても取れないみたい。 思わず私は猫の口に指を差し込み、歯に挟まっている骨を抜き取りました。骨が抜けてホットしたのか手を口の当て確かめるようにしてから足早に立ち去りました。
そんなことがあってから、口の中の傷を泡で囲うように癒しているミーが訪ねてくるようになり、その泡も消える頃には、私の手から餌を食べるまで懐いていました。それからは我が師のように私に付きまとい、片時も離れようとせず、息抜きに庭に出ると、リスや子鳥を捕まえては見せに来たり、お気に入りの手箕(テミノ)を左右に揺らして遊んだり、爪を立ててジーパンの上から這い上がってきたり、うっとうしくもあり戸惑うこともありました。

数年後には抜け毛も増え衰えが目立つようになってきた日から、消え入るように来なくなってしまいました。思い返すと、きっとお別れを告げに来ていたのではと思うと、何故あの時に撫でてあげなかったのかと悔やまれる思いに駆られます。

オキシトシンとは

2 thoughts on “猫のオキシトシン

  1. 安井恵津子

    初めまして!
    最近ご近所に別荘を買った者です。
    今朝、ミーちゃんに会いました。顔に少し傷があり痩せていましたが、元気でしたよ。安心してください。
    2ヶ月程前、初めてこの家に泊まった朝、我が家の入口に来て何やら食べている猫がいて、どうやら庭のミミズを食べているようでした。
    あれから、また遊びに来てくれないかとずーっと気にしていたら、今朝元気な姿を見せてくれて安心しました。声をかけたら返事をしてくれました。沙羅の木文庫のサイトでミーちゃんの事を心配しておられたので、ご報告しようと思いまして。
     私は、最近朗読の勉強を始めたこともあり、沙羅の木文庫の会員になるのを楽しみにしていましたが、コロナの影響で叶いませんでした。6月は都合がつきませんが、7月には是非伺い登録させて頂きたいと思っています。宜しくお願いします。
     

    返信
    1. atsuko 投稿作成者

      有難うございました。
      しばらくの間サイトのチェックえお怠っておりましたのでお礼の言葉が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
      ここは、西村さんが直接携わっていないため、こういう事もありうると思いますが忘れたころにチェックしておりますのでお許しください。
      今は白黒の親子3匹(のらくろ一家)に餌付けしております。野良猫はご近所に数ヶ所餌場を確保しているとのことです、恐らくのらくろ1家もうろついていることと思いますので、よろしくおねがいいいたします。

      返信

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