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2015年の本屋大賞が決まりました。

上橋菜穂子著『鹿の王 上・下』は、児童書つながりで、彼女のものはほとんど文庫にありますが、まず、これを読破したのは、この4月めでたく希望の高校に入学した(多分その時期入学試験準備で大変だったと思うのですが)Sちゃんでした。

すごい読書家ですが、ひとこと「面白かった」。いずれ彼女に感想文をと思っていますが、私は遅れること数か月、やっと読み終えたところで、本屋大賞受賞を知りました。

今後ひとしきり、文庫のおとなに読まれるのではないかと期待しています。
感想はSちゃんに譲るとして、この本を読みながら同時並行して私は、松岡享子著『子どもと本』(岩波新書)を読んでいました。

子どもに本の世界をという著者のこれまでの経験を語った取り立て目新しいものでないのに、その軌跡を追いつつ、僅かながらもその世界の隅っこでかかわってきた私はそうだそうだそうなのか、と自分の足跡を確認しさらに目の前が開けるようでした。

そして、上橋さんの作った世界が、『子どもと本』に裏打ちされて、もっと『鹿の王』が鮮明に自分の前に提示されたという不思議な思いを持ちました。

★本屋大賞候補のうち、文庫にあるのは下記です。読んでみてください。

1. 鹿の王 上・下』(上橋菜穂子著 角川書店2014)
2. 『サラバ 上・下!』(西加奈子著 小学館2014)
3. 『本屋さんのダイアナ』(柚木麻子著 新潮社2014)
4. 『怒り』(吉田修一著 中央公論社2014)
5. 『満願』(米澤穂信著 新潮社2014)
6. 『キャプテンサンダーボルト』(阿部和重・伊坂幸太郎著 文藝春秋2014)

※なお、翻訳小説部門では
『その女アレックス』(ピエール・ルメートル著 橘明美訳 東京創元社2014)と『窓から逃げた100歳老人』が入っています。